ユー・フェイ監督。ヒマラヤ周辺国家による平和会議直前のネパール・カトマンズ、民間救助隊チーム・ウィングスの隊長ジアン・ユエシュン(役所広司)の元にヒマラヤ山中デスゾーンに落下した機密文書の回収依頼がやってくる。隊長はかつて恋人を山で失った新人シャオタイズ(張静初/チャン・チンチュー)、ヘリパイロットのハン・ミンシャン(林柏宏/リン・ボーホン)、隊員ジェームス、依頼者インド特別捜査官ヴィクター･ホーク(ビクター・ウェブスター)と弟マーカスを連れ回収へ向かうが…。役所広司主演だが基本中国映画、公開は吹き替えだけみたい。アクションはムチャだが、まあハデでいいしテンポも悪くない。初監督で雪山映画ってのがムチャだが、そうは見えないしっかりした所がある。モールス信号、星座、死んだ恋人、隊長の娘、平和会議となんだかんだと盛り込みすぎてちょっと消化不良。脚本もっとちゃんと作ればよくなったのに。この雪山の知識信じて山に登ったら30回ぐらい死にそうな適当さだけど、その辺は「バーティカル・リミット」みたいな感じか。ある程度は復興したカトマンズの姿を見られたのはよかった。山はカナダ・ロケだけど、スワヤンブナート周辺など街中や空港はちゃんとカトマンズロケみたいだ。ネパールへの中国影響みたいな心配はあるけど。
