電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「星守る犬」

瀧本智行監督、橋本裕志脚本、村上たかし原作。北海道のキャンプ場近くの山中、ナンバープレートも車体番号も消されたワゴン車から死後半年の男性(西田敏行)と、死んだばかりの犬の遺体が発見される。幼い頃に両親を亡くし、本の世界に満足して人とかかわらない市役所福祉課の奥津(玉山鉄二)は、遺体の近くで三枚のレシートを見つける。奥津はそれを頼りに東京へ身元を探しに出かけ、北海道からオーディションに来ていた少女・有希(川島海荷)と出会う…。原作未読。予備知識ほとんどナシだったけど、「イントゥ・ザ・ワイルド」(id:zom-1:20080907#p1)みたいな話。観る側が西田敏行の立場でも、玉山鉄二の立場でもかなり辛い話だと思う。まあ、洗練された映画ではないけど、それなりに感動作には仕上がっている。鈴木清順主演のドラマ「みちしるべ」も連想させたけど、あのくらいの繊細さがあったらもっと良かった。場内、親に犬映画だと思って連れて来られた子ども多数だったけど、みんな途中で飽きていた感じ。子供向けの映画じゃないでしょう、これ。

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