電子竹林:Blog

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「ツナグ」

平川雄一朗監督脚本、辻村深月原作。死者に一度だけ会う機会を作る"ツナグ"、その祖母(樹木希林)の見習いをする高校生の歩美(松坂桃李)。癌で死去した母親(八千草薫)に会おうとツナグに連絡を取る中小企業の社長・畠田(遠藤憲一)、疾走した恋人キラリ(桐谷美玲)を忘れられないサラリーマン土谷(佐藤隆太)、そして演劇部の嵐(橋本愛)と親友の御園(大野いと)は密かに歩美に憧れていたが…。場内、すすり泣きの嵐でちょっと驚いた。この監督の中では「そのときは彼によろしく」(id:zom-1:20070609#p2)みたいな路線だけど、印象的には180度違った上手さを感じる。特に橋本愛のエピソードは繊細でいながら強烈、彼女もいい演技だった。吉川英治文学新人賞の原作の力がどの位あるのか、これは読んでみないと。

http://tsunagu-movie.net/