電子竹林:Blog

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「渾身 KON-SHIN」

錦織良成監督脚本、川上健一原作。隠岐諸島、英明(青柳翔)はある事件から島を離れ親とも疎遠になっていたが麻里(中村麻美)と結婚し島へ戻っていた。やがて琴世(井上華月)が生まれるが麻里は病死。英明は麻里の親友であった坂本多美子(伊藤歩)と再婚する事になるが、その頃、20年に一度の古典相撲大会の最高位、正三役大関に英明が出される事になる…。原作未読、『RAILWAYS」(id:zom-1:20100604#p1)の監督で同じ島根が舞台。丁寧に描こうとしているのだろうとは思うが、物語が単純なのに134分と長くて冗長な感じも受ける。その割には過去の話とか説明が随分と省かれているのが気になる。相撲の描写は迫力あり、最後の一番に20分以上かける力の入れようは凄い。特に撒かれる塩が2トンと言われるその迫力は、ほとんどギャグかと思うほど。島の風景や相撲などの細かな風俗はドキュメンタリ的で美しく楽しい。やはり、全体をもうちょっとシンプルにしたほうが相撲にも迫力が出たと思う。青柳翔は「今日、恋をはじめます」(id:zom-1:20121214#p1)の美容師・花野井役だけど随分と印象が違う。まあ、今回の方がずっといいのは当たり前か。

http://kon-shin.jp/