サーシャ・ガヴァシ監督、スティーヴン・レベロ原作「アルフレッド・ヒッチコック&ザ・メイキング・オブ・サイコ」。1959年、「北北西に進路をとれ」もヒットした巨匠アルフレッド・ヒッチコック(アンソニー・ホプキンス)は新しいサスペンスを作ろうと、大量殺人鬼エド・ゲインを題材とした「サイコ」に注目。妻アルマ・レヴィル(ヘレン・ミレン)と私財を賭けて企画、主演女優にジャネット・リー(スカーレット・ヨハンソン)を抜擢するが…。ドキュメンタリーで「アンヴィル!」(id:zom-1:20091204#p1)を撮っているが実質的には初監督作品。原作がノンフィクションだし、こういう実話スタイルが好きなのかも。地に足が着いたソツがない表現と展開、逆に技巧的な所は少ない。全体には夫婦の軸にしているのは映画的には上手いと思った。ヒッチの名前も知らなければ「サイコ」も観てない人にはさっぱり面白くない可能性はある。
