電子竹林:Blog

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「KANO~1931海の向こうの甲子園」

マー・ジーシアン/馬志翔監督。1929年、日本統治下の台湾中南部。かつて松山商業学校を甲子園に導いた近藤(永瀬正敏)は今は会計士、弱小チームの嘉義農林野球部の監督となり、投手の呉(曹佑寧)たちに猛訓練により甲子園を目指すが…。実話ベース、台湾映画。3時間は長いけど、純粋なドラマとして面白いし、時代背景を上手く使っている。歴史に埋もれた人間ドラマから、地理や歴史の関係の輪郭を描きだしていく感覚も心地よい。全体に野球部の役者が素朴でなんともいい感じ、使い方がうまい。嘉南大圳建設の大沢たかおはちょっと浮いている感はあるけど、日本人としては気分は悪くない。日本人はいい人ばかり過ぎてちょっとバランスが悪く感じるぐらい。もっと悪役がいてもいいのに。

http://kano1931.com