ゾーヤー・アクタル監督。ムンバイのスラムで暮らす大学生ムラド(ランビール・シン)は、医者の娘サフィナ(アーリアー・バット)と隠れて付き合っていた。ムラドは、大学構内でMCシェール(シッダーント・チャトゥルベーディー)を見たのをきっかけにラップの世界にのめり込み、ネットへの投稿でさらにスカイ(カルキ・ケクラン)と知り合うが…。インドのラッパーNazyの実話がベース。エミネムの「8Mile」みたいな設定か(本人は演じてないけど)。ムンバイの下層が中心なんだけど、ムスリムってトコがまた新鮮。インドでは当たり前なので明確には描かれないが、ムスリムにはカースト制度はないものの似た階級が社会的には存在している。その閉塞感やどん底感はエミネムより強く、上手くラップに出ているのがいい。サフィナ関係の話はちょっと納得できないというか、サフィナは性格悪すぎ^^。「ホテル・ムンバイ」を観たばかりだから、ムンバイのまた違う一面を見られた気がする。
