電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「ラスト・クリスマス」-Last Christmas-

ポール・フェイグ監督。ロンドン、ユーゴスラビアからの移民一家のケイト(エミリア・クラーク)は、店主サンタ(ミシェル・ヨー)のクリスマスショップでエルフの格好で働くが、家もなく自堕落な毎日。弁護士の姉、父、母アデリア(エマ・トンプソン)とも疎遠。ある時、不思議な青年トム(ヘンリー・ゴールディング)がケイトの前に現れるが…。「シンプル・フェイバー」の監督で期待、だがエマ・トンプソンが原案・共同脚本なのはちょっと心配だった。Wham!のヒット曲がモチーフになっている。全体には結構好きなんだが、このネタは何度も使われているから驚くはずの部分で冷めてしまって、平凡に感じてしまうのは勿体ない。細部の演出はいいし、ブレクジットや移民やホームレス問題の社会性もある、クリスマス前のロンドンの映像も美しい、最後も派手に上手くまとめたのにちょっと残念。ラストのエミリア・クラークのキュートさはなかなかに良い。エミリア・クラークと言えば「ゲーム・オブ・スローンズ」のメインキャラなのに、放送前にくも膜下出血で倒れリハビリで復帰して最終シーズンまで出たという壮絶な経験者だけど、その辺が役に立っているのではとちょっと想像してしまった。

http://lastchristmas-movie.jp/