電子竹林:Blog

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「ロマンスドール」

タナダユキ監督脚本原作。美大出身の北村哲雄(高橋一生)は久保田(ピエール瀧)の会社で仕事を始めるが、そこはラブドール製作工場だった。哲雄は先輩の金次(きたろう)、まりあ(渡辺えり)たちから仕事を学び、ある時、型取りのために美術モデルの園子(蒼井優)を雇うが…。基本はまっとうな恋愛モノ。粗製乱造なヌルイ恋愛モノを遥かに超えた強さがある所がいい。ラブドールものというと「ラースと、その彼女」「空気人形」などがあるが印象的な映画が多い。もの作りの視点から見てもかなり面白い。さすがオリエンタル工業全面協力だけある^^。素材の変化である、ビニール、ラテックス、ソフトビニール、シリコン、エラストマーの開発の話なんかプロジェクトXっぽい真面目さを持ってる。公開がややマイナーなのは、題材のせいなのか、ピエール瀧のせいなのか。タナダユキの中では「ふがいない僕は空を見た」「百万円と苦虫女」が好きだったけど、新たに好きなのが加わった。

https://romancedoll.jp/