電子竹林:Blog

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「ミッドサマー」-Midsommar-

アリ・アスター監督。ダニー(フローレンス・ピュー)は家族を失いそのトラウマに囚われていたが、民俗学を研究する恋人のクリスチャン(ジャック・レイナー)、北欧の論文を書いているジョシュ(ウィリアム・ジャクソン・ハーパー)、お調子者マーク(ウィル・ポールター)と共に、ペレ(ヴィルヘルム・ブロムグレン)の故郷スウェーデンでの90年に一度の祝祭への旅行へ同行する事になった。そこは陽気に歌い踊る平和な場と思えたが、やがて不穏な空気が漂い始める…。個人的には、アカデミー関連を別にすると今年前半の一番の期待作。衝撃的だったデビュー作で前作の「ヘレディタリー 継承」はショッキングな展開であるが、最後が消化不良でやや不満だった。今回はそれを払拭。美しくもおぞましい、アスターの恐怖の美学をほんとに完成した形で見せてくれた。R18だと思ってたけどR15+なのか。15歳の時にこれを観たら激しいトラウマになっただろうなあ。観た後はぐったりとなる映画だしショックなものに弱い人にはお勧めしないけど、新しいホラー映画のジャンルを感じる。ホラーというには超自然要素が薄い、そこがさらに怖い。人間が一番怖い。

https://www.phantom-film.com/midsommar/