クリス・サンダース監督、ジャック・ロンドン原作。19世紀末のゴールドラッシュの時代、カルフォルニア州サンタクララバレー。ミラー判事の愛犬・バックは拐われ、カナダまで運ばれ、ペロー(オマール・シー)とフランソワーズ(キャラ・ジー)の郵便配達そり犬として働く事になる。バックはやがて黄金を狙うハル(ダン・スティーブンス)のそり犬、そしてジョン・ソーントン(ハリソン・フォード)の冒険の友となるが…。6度目の映画化、一作は観ているが記憶は薄い。タイトル通りの、犬の中の野生という意味が新鮮だった。今回のは、人種的な配慮などかなり改変しながらも大筋は同じ。でも、全体には随分と面白くなっている。何しろ、CGにより犬の演技が繊細にできるようになった事が大きいか。人間以上に演技しているものなあ。大人でも楽しめるが、子供の春休み映画としてはかなりいい出来じゃないかな。犬映画としても楽しめるかもしれない。バックがメインで、ハリソン・フォードの出番は意外に少ない。他のキャラのオマール・シー、キャラ・ジー、ダン・スティーブンはみんな癖があっていい感じ。
