電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「楽園」

瀬々敬久監督、吉田修一原作。12年前の小学校の頃、Y字路で別れた友達が行方不明になった過去を持つ湯川紡(杉咲花)は、偶然に豪士(綾野剛)と知り合う。豪士(綾野剛)は町営住宅で暮らし母親と露天商をする孤独な男だったが、再び少女の行方不明事件がおこり犯人と疑われる。また、Y字路の先の限界集落で愛犬と暮らす養蜂家・善次郎(佐藤浩市)は蜂蜜で村おこしをしようと考えていたが…。吉田修一「犯罪小説集」のうち「青田Y字路』、「万屋善次郎」を一つの話にしたもの。元になった事件はそれぞれ北関東連続幼女誘拐殺人事件、山口連続放火事件。映画のすぐ後に原作を読んだ。2作から作ったためか無理やり感があって、なんかぎこちなさを感じる。杉咲花は物語の中にはほとんどいないし、とってつけた感じ。楽園という言葉の鍵になる村上虹郎はさらに物語の外にいる。綾野剛の演技は自然さがなくイマイチ感あった。「万屋善次郎」だけを映画にした方が面白そうな気もするけどなあ。救いがない映画になりそうだが。

https://rakuen-movie.jp