電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「いのちの停車場」

成島出監督、南杏子原作。大学病院・救命救急医の白石咲和子(吉永小百合)は、ある事から金沢の父(田中泯)の元に戻り、在宅医療のまほろば診療所で働くことになる。院長は仙川(西田敏行)、看護師の星野麻世(広瀬すず)だったが、さらに元大学病院職員で医者を目指していた野呂(松坂桃李)も加わる。患者は老老介護の並木(泉谷しげる)と妻シズ(松金よね子)、半身麻痺のIT社長・江ノ原(伊勢谷友介)、末期癌の芸者・智恵子(小池栄子)、元高級官僚の宮嶋(柳葉敏郎)、ガン最初の囲碁棋士・祐子(南野陽子)、小児癌の萌(佐々木みゆ)たちと多彩だったが…。原作未読。訪問看護の現場での老老介護終末医療安楽死などの問題でかなりの社会派。原作が現役医師だけあって細かい設定はリアル。だけど、演技や演出がそれに追いついている感じはしない。15歳ぐらい年下の役をふつーにこなす吉永小百合はすごいと思うが、あんまり医者っぽくない。患者が色々で、ちょっと散漫な感じにはなってしまっている。みなみらんぼうは、存在は面白いがちょっと浮いていたかなあ。最後は難しい問題提議で、そこで切るのかー、とちょっと思った。

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