電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「ある男」

石川慶監督、平野啓一郎原作。離婚して子供と故郷に帰り、文房具店で働いていた里枝(安藤サクラ)は、林業の谷口大祐(妻夫木聡)と知り合い結婚、新たな子供も生まれる。やがて大祐は事故で死去するが、実際の谷口大祐とは別人だということがわかる。弁護士の城戸(妻夫木聡)は里枝の夫の正体を確かめようと、刑務所の小見浦(柄本明)に面会するが…。原作未読。石川慶監督としては「愚行録」 に近い雰囲気に感じる。「愚行録」とは違って、日本のどこかにいかにもありそうな話だけど、探ると見えてくる闇が深いのがなんとも凄い。先が読めない展開に、最後までぐーっと引っ張られる感じ。社会派だけどとても庶民的なところもいいし、弁護士の城戸の背景も面白い。ヒューマンドラマとしてもいい出来。妻夫木聡は弁護士だけど、ちょっと煤けた感じがいい^^。

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