電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「近江商人、走る!」

三野龍一監督。銀次(上村侑)は百姓の息子だったが、薬屋の喜平(村田秀亮)との出会いで、大津の米問屋大善屋・伊左衛門(筧利夫)のもとで先輩丁稚の蔵之介(森永悠希)、伊左衛門の娘・楓(黒木ひかり)たちと暮らしていた。銀次はさまざまな工夫でメガネ屋の有益(前野朋哉)、茶屋の看板娘お仙(田野優花)たちを助けていったが、大津奉行(堀部圭亮)の策略に嵌った伊左衛門のためにある計画を考える…。全体には粗いとこ、チープなとこはあるけど、江戸時代に現代経済なアイデアを実現する近江商人の姿はなかなか面白い。「引っ越し大名!」「殿、利息でござる!」「決算!忠臣蔵」「超高速 参勤交代」「武士の家計簿」みたいな江戸経済モノと言えるけど、その中ではアイデアとしては一番斬新。江戸時代の裁定取引(アービトラージ)での「ハミングバード・プロジェクト」の実現方法は伏線も巧みで、爽快な展開。悪役の奉行がやや古臭さすぎるかなあ。藤岡弘が特別出演。この監督の映画は初めてみた。

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