電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「月」

石井裕也監督、辺見庸原作。元有名作家の堂島洋子(宮沢りえ)は、夫・昌平(オダギリジョー)と暮らしていたが、作品は書けず、森の奥深い重度障がい者施設で働きはじめる。同僚は陽子(二階堂ふみ)、さとくん(磯村勇斗)たち。洋子は自分と同じ生年月日の入所者きいちゃんに親身になるが…。原作は未読。相模原やまゆり園の事件をベースにしてるが、原作よりは映画用に上手く改変しているみたい。しかし、このテーマがひたすら重すぎて重すぎて、宮沢りえの夫婦への問いかけの重ね方も上手すぎて、全体にひたすら重い。それに耐えられない人には勧めないが、悪い映画ではない。観て欲しい映画ではある。社会派だが、真っ向勝負すぎな気もする。まったく逃げ場がない。いろいろと考えさせるが、答えが出ないのは辛い。

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