電子竹林:Blog

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「罪と悪」

齊藤勇起監督脚本。13歳の正樹の遺体が橋の下で発見される。同級生の春、晃、双子の朔と直哉は、町の外れに住むおんさんが犯人と確信し、殺してしまう。それから22年、晃(大東駿介)は父親と同じ刑事になり、父の死をきっかけに町へ戻ってくる。朔(石田卓也)は実家の農業を継ぎ、弟の直哉は引きこもり、春(高良健吾)は不良少年を使い建設会社を経営していた。そして、かつての事件と同じように少年の遺体が橋の下で発見されるが、それは春が知る少年だった…。初監督でオリジナル脚本というのが凄い。それだけに力が入った作りの映画で、申し分ない面白さ。過去の事件と現在の謎が上手く混ざり合い、ミステリーとしてもよく出来ている。地方の閉塞感とそれに翻弄される人々の描き方が何より見事。すごい人が出てきたなという印象。笠原(佐藤浩市)、佐藤(椎名桔平)、清水(村上淳)と、脇役の俳優陣も豪華なのは人望なのか。

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