電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「モスラ2 海底の大決戦」

自分の趣味としては合わないけど、考えさせる部分が多いし、それが成功しているのが判る。そのポイントというのは、小さく効果的という事かな。マーケティングの効果か、完全に子供に的を絞っている映画作りをしている。話を壮大にしない。前回の「モスラ」もそうであるが、基本的に怪獣同士のバトルは人里離れた場所で、局所的に、人知れず行われる。都市でやると、自衛隊は出さないといけないは、逃げる群衆、ミニチュアセットと金がかかるから、そういう脚本はかかない。「ガメラ」新シリーズみたいな本物指向ではなく効率的に儲けようというのが、凄く賢い。おまけに舞台を沖縄にして、沖縄美少女系を主人公にすると所なんか、マーケティングを心得ている。主人公は子供で、当然観客対象も子供のみに絞り、感情移入しやすい作りになっている。金がかかるセットはCGで合成しているし、爆発シーンなんかも、部分的に出来合いのエフェクトを重ねているんじゃないかなあ。MacのAfterEffectを使っているんじゃないかと思うシーンもあった。(映画中にもMacとインターネットが活躍する)映画的面白さはゼロとしても、今の邦画に必要な効率的映画作りとしては、かなり勉強になる所が多かった。そういう目で観ると、ちょっと面白いかも。