電子竹林:Blog

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「グッド・ウィル・ハンティング 旅立ち」- Good Will Hunting - ☆

ガス・ヴァン・サント監督、ロビン・ウィリアムスマット・デイモン主演。ロビン・ウィリアムスのアカデミー助演男優賞受賞作。天才的な頭脳を持ちながら、人との間に壁を作り社会と折り合っていけない青年ウィル。彼のカウンセラーとなるはみ出し者のロビン・ウィリアムス演じるカウンセラー。二人の心の交流という、図式的にはそれほど珍しくはないのだけど、二人の心の触れ合い方は、有る種過激であり新鮮味がある。会話の時の交互アップなど、ワザと不安定な画面構成で緊張感があるいいシーンを作っている。「羊たちの沈黙」を連想させるような。幼児期の虐待による心理的なカセという、アダルト・チルドレンの特性を持つウィルはちょっと平凡な設定だけど、そこに天才的頭脳というひとつ面白い要素を取り入れる事により、話がバツグンに面白くなっている。ウィルとカウンセラー、ウィルと恋人、ウィルと友達、ウィルと大学教授の多くの関係を扱いながら、うまくまとまっている。面白かった。