電子竹林:Blog

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「カリスマ」

黒沢清監督、役所広司池内博之大杉漣洞口依子風吹ジュン。人質事件の中、犯人は"世界の法則を回復せよ"という謎の言葉を残して死んでいった。人質も犯人も救えなかった刑事の薮池は、何かに導かれる様に、ある森へ向かう。そこでは一本の木を巡り、さまざまな人間が争っていた。良くも悪くも、黒沢映画。特に技巧的にも内容的にもタルコフスキーの「サクリファイス」「ノスタルジア」を連想させる所が多い。特にラストはあんなもんでいいのかなあ、と思わせる。決してつまらなくは無いのだけど、邦画をリードする黒沢清だからこそ、気になる。