電子竹林:Blog

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「サムサッカー」- Thumbsucker -

マイク・ミルズ監督脚本(長編初)。オレゴン州中流家庭で暮らす高校生ジャスティン・コッブ(ルー・プッチ)、ディベート部所属。元プロフットボール選手の父、看護士の母(ティルダ・スウィントン)、弟との四人暮らし。彼の悩みは親指しゃぶりの癖が止めらない事だった…。マイク・ミルズNIKEやGAPのCMやミュージック・ビデオの監督。CM出身にありがちな映像に溺れた映画では無く、きっちりとした物語作り、演出が見事に成功している。派手さは無いが、現代的でリアルな青春映画になっている。以前にも田舎の6人の少年を追った短編ドキュメンタリーを撮っているので、ちゃんと下地があるのかも。ベルリン国際映画祭銀熊賞・最優秀男優賞、サンダンス映画祭特別審査員演技賞を取ったルー・プッチの、複雑な役を自然にこなす演技がなにより見事。母親役のティルダ・スウィントンも印象的。キアヌ・リーブスは重要な役だけど出番は少ない。地味だけど好きな映画。

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