電子竹林:Blog

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「王妃の紋章」- 満城尽帯黄金甲-

チャン・イーモウ/張芸謀)監督、アクション監督チン・シウトン/程小東。中国、五代十国後唐、9月9日の重陽節の祝祭のために王(チョウ・ユンファ/周潤發)、王妃(コン・リー/鞏俐)、皇太子・祥( リウ・イェ)、第三王子・成の元に外地へ赴いていた第二王子・傑(ジェイ・チョウ/周杰倫)が戻ってくる。王妃は宮廷医が調合し、その娘・蒋嬋(リー・マン/李曼)により特別な薬を決められた時間に飲んでいたが…。チャン・イーモウの中でもシミジミ路線では無く、「HERO」(id:zom-1:20030927#p2)、「LOVERS」(id:zom-1:20040828#p1)と同じエンターテイメント路線。圧倒的な色彩と美術と衣装、ここまで派手なのは観た事ない程に派手。これだけでも観る価値あるが、さらに巧みな王族の愛憎、謀略劇で物語も上手い。「LOVERS」、「HERO」などよりもは遥かに面白い。北京五輪の開幕式/閉幕式の総監督を担当するイーモウだけど、裏を読めばこれは強烈に政府批判をしている様に感じられる。最後の方は、個人的には天安門事件が思い出された。チョウ・ユンファコン・リーは強烈な存在感と静かな演技。ジェイ・チョウもいい。リー・マンも魅力的で、コン・リーチャン・ツィイーの後を継ぎそうな新鮮な美しさ。映像はCGがやや雑かな。でも、最近の中国映画の中ではダントツに面白かった。

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