電子竹林:Blog

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「ミルク」- Milk -

ガス・ヴァン・サント監督。1972年NY、金融業界で働くハーヴィー・ミルク(ショーン・ペン)は20歳年下のスコット・スミス(ジェームズ・フランコ)と出会う。新しい生活を始めるためにサンフランシスコのヒッピーや同性愛者が多いカストロ地区へ移り住んだ二人はカメラ店を開業、やがてミルクは市政執行委員に立候補するが…。アカデミー賞主演男優賞脚本賞受賞。1978年11月27日に暗殺されるまでの物語。出だしからショーン・ペンの演技の巧みさには驚かされる。後半は脇役のアリソン・ビル(アン・クローネンバーグ役)、エミール・ハーシュ(クリーヴ・ジョーンズ役)、ルーカス・グラビール(ダニー・ニコレッタ役)など脇役の方がいい感じ。物語的には、市政執行委員になってからの中盤から終わりまではややテンポが悪く感じられたので、脚本賞というのがよく分からない。やはり、プロポジション6など公民権運動の時代の感じ方がリアルな米国人とは違うのか。暗殺の真実についてはかなり謎。この監督、「小説家を見つけたら」は傑作だと思うけど、「サイコ」は超駄作だと思うし、よく分からない人だな。ちなみに、Macファンの第二の聖地?モスコーンセンターの名前は、ミルクと同時に暗殺されたモスコーニ市長の名前から。

http://milk-movie.jp/