黒沢清監督、湯本香樹実原作。子供にピアノを教える瑞希(深津絵里)の元に、3年前に行方不明になった夫の優介(浅野忠信)が突然に現れ、二人は優介がこの3年間に世話になった人のもとを訪ねる旅に出かける…。予告は夫婦感動モノという感じだけど、映像文法的には完全に黒沢清のモダンホラーの雰囲気。それでも上手くまとめてエピソードもそれぞれにいい。最後には何か感動作になっている。不思議なまとまり感があって新境地を感じる。[「異人たちとの夏」](https://zom-1.hatenablog.com/entry/1987/02/01/000035) (ラストを除く)ぐらいよく出来ているかも。小松政夫、柄本明、蒼井優など個性的な俳優もうまく収まっている。特に島影役の小松政夫は良かった。
