平山秀幸監督、夢枕獏原作「神々の山嶺。カメラマン深町誠(岡田准一)はカトマンズのある店で英国人登山家ジョージ・マロリーの持ち物の可能性があるカメラを見つける。それは1924年6月8日エベレスト登頂を初めて成功したか否かを裏付けるものであった。深町はそのカメラを追ううちにかつての名アルピニスト羽生丈二(阿部寛)にたどり着く。再びエベレストを狙う羽生に深町誠は密着しようとするが…。原作未読、谷口ジロー版のコミックは読んでいる。原作が多分しっかりしているのだろう、物語はいい。エベレスト登山の歴史から、日本人が挑戦していった歴史も時代背景が面白い。複雑な人間関係、過去の話は適度に整理されている。ただ後半では切るのがもったいないのかやや長すぎる、間伸びしている感じでテンポが悪くなっている。雪山シーンは頑張っているトコもあるかもしれないけど、現場でのダイナミズムは感じられないかな。
