バーナード・ローズ監督、土橋章宏「幕末まらそん侍」。黒船来航で揺れる江戸時代末期、安中藩主・板倉勝明(長谷川博己)は体力増強のため15里の遠足を決行。幕府隠密の唐沢甚内(佐藤健)、辻村平九郎(森山未來)との結婚を嫌った雪姫(小松菜奈)、足軽の上杉広之進(染谷将太)たちはそれぞれの思いで遠足に参加する事になるが…。話の展開が微妙に雑で、テンポ感も悪い。撮影や演出もイマイチ。これが原作のせいなのか、脚本のせいか、監督のせいか。監督の他にプロデューサーにジェレミー・トーマス、音楽をフィリップ・グラス、衣装をワダエミと豪勢に取り揃えているが、逆にそれがギクシャク感を作っているのかも。微妙なコミュニケーションのズレがあったのか不明だけど。落下シーンでマットが見えてるとか、30年前の香港映画か、って思った。「東京2020参画プログラム」の一つらしいが、無駄に予算使っただけ。
