デクスター・フレッチャー監督。英国、音楽の才能に恵まれ王立音楽院を卒業したが、両親の愛を得られずに育った少年レジナルドは、ロックに傾倒しエルトン・ジョン(タロン・エガートン)という名でミュージシャンを目指し、作詞家バーニー・トーピン(ジェイミー・ベル)と出会い成功していくが…。これはジュークボックス・ミュージカルを映画化しているんじゃないの?、と思わせるほどミュージカルとしてしっかり形ができている。音楽で引っ張るワンカットの映像の作り方も舞台を意識しているのか、かなり巧みな技。特に前半はすごいな。「ボヘミアン・ラプソディ」 に続いてミュージシャンの伝記的な映画としては成功している。とは言え、有名な曲が「ユア・ソング」や「ロケット・マン」とちょっと弱い気もする。エルトン・ジョン役のタロン・エガートンは「キングスマン ゴールデン・サークル」 の主役だけど、その映画にすごい役でエルトン・ジョンが出ているが、そこから仕掛けているとは深い。同じプロデューサだったかな。
