常盤司郎監督脚本。カメラマンの東麟太郎(染谷将太)は元登山家の父・日登志(永瀬正敏)の葬儀のために家にもどり、母アキコ(斉藤由貴)、姉の美也子(戸田恵梨香)や親戚と再会する。遺言だからと言ってアキコは通夜ぶるまいの弁当をキャンセルし手料理を作り始め、やがて兄シュン(窪塚洋介)が戻ってくるが…。ドキュメンタリー畑の監督による初劇場映画で脚本編集も担当。CMやミュージックビデオを手がけた映像出身の人にありがちな、妙な技巧やセンスを出していないのはいい。通夜の夜に料理で家族の形を描いていくというのが地味だけど成功してるかな。料理は別に美味しくなさそうだけど、そこはリアル感ある。近づく台風という設定はあまり活かされてないが、台風と葬式を前面に出すと「台風家族」 のパクリと言われそうだからかな。
