電子竹林:Blog

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「最後の決闘裁判」-The Last Duel-

リドリー・スコット監督。1386年、百年戦争中のフランス。騎士カルージュ(マット・デイモン)の妻マルグリット(ジョディ・カマー)が、カルージュの旧友ル・グリ(アダム・ドライバー)に乱暴されたことから、決闘裁判に判断が委ねられる事になるが…。「羅生門」「藪の中」な話とは聞いていたが、なるほど、三人の視点から物語は語られるが、ホントの物語の中心は女性なのか。そしてMeTooな物語。周りの人々の反応もいろいろ現代的に感じたり、かなり社会派な作りになってる。作りはリドリー・スコットらしい荘厳さ、決闘場面はかなりの迫力と細かい描写。14世紀のパリの風景もちょっと面白い。エリック・ジェイガ―の同名本が原作となっているが、原案、設定ぐらいで物語は完全にオリジナルだと思う。しかし、この本があったから、細かい描写が可能になったんだろうな。

https://www.20thcenturystudios.jp/movie/kettosaiban.html