電子竹林:Blog

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「生きる LIVING」-Living-

オリバー・ハーマナス監督、カズオ・イシグロ脚本。1953年、第2次世界大戦後のロンドン。役所に勤めるウィリアムズ(ビル・ナイ)は役所と家を往復する毎日、部下はマーガレット(エイミー・ルー・ウッド)、新人のピーター(アレックス・シャープ)たち。ある時、ウィリアムズにガンが見つかり、余命半年を宣言されるが…。海外の宣伝では、ビル・ナイ主演がメインで、カズオ・イシグロ脚本が次、そして黒澤明のリメイクぐらいの順番な印象だった。確かに。ビル・ナイの演技は素晴らしく、作品にマッチしている。カズオ・イシグロの脚本は1950年代の古き英国の街と人々が出ていていい。でも骨格は黒澤の「生きる」そのままで、やはり、あれの構成は崩すことは出来なかったんだろうなあ。脚本としては、奇妙な展開で、それでいながら最後は心に残る不思議な構成なんだけど。オリジナルでは小田切みき(チャコちゃんこと四方晴美の母)が演じていた役どころ、今回のマーガレット役エイミー・ルー・ウッドがいい味をだしていた。

https://ikiru-living-movie.jp/