電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

2007-04-01から1ヶ月間の記事一覧

「終末のフール」

伊坂幸太郎。2xxx年、8年後に小惑星が落ちてきて人類が滅亡すると発表されて5年後。犯罪がはびこり、秩序は崩壊した中、仙台市北部の団地に住む人々は三年後に滅びる世界をどう生きるか…。8つの物語の構成からなり、登場人物が要所要所で交差していく。状況…

「働かない」Doing Nothing :A History of Loadfers,Loungers,Slackers, and Bums in America

トム・ルッソ。18Cから現在までのスラッカー=働かない人々を徹底的に網羅している。結論と言ったものは特に無い。18C英国アイドラー、18C後半~19C中ラウンジャー、19C後半から20Cローファー/ボヘミアン、20C前半ソーンタラー/フラヌール、1960年代カウンタ…

「アルゼンチンババア」

長尾直樹監督脚本、よしもとばなな原作。小さな田舎町の高校生のみつこ(堀北真希)の母親が死んだ日、墓石彫りの父親(役所広司)は姿を消した。半年後、町外れの草原に立つちょっと頭がおかしいと噂されるアルゼンチンババア(鈴木京香)の家で父親が見つかる…。…

「あかね空」

浜本正機監督、山本一力原作(第126回直木賞)。江戸深川蛤町、京の豆腐屋で修行を積み店を持つために江戸やってきた永吉(内野聖陽)は、同じ長屋の桶屋の娘おふみ(中谷美紀)と出会う…。原作の力なのか家族関係や因縁の絡み方など面白く、全体にはいい話のはず…

「蒼き狼~地果て海尽きるまで」

澤井信一郎監督、角川春樹製作総指揮、森村誠一原作「地果て海尽きるまで、小説チンギス汗」。1162年6月部族間の抗争が激化する中、モンゴル部族ボルジギン氏族の長・イェスゲイ・バートル(保阪尚希)の妻ホエル(若村麻由美)が後のチンギス・ハーン(反町隆史)…

「White Room」

スタジオ・アルスノーヴァ(阿佐ヶ谷)。演劇ワークショップの先生である、串田杢弥率いる大正直劇団の第19回公演。ストーリ無しという予備知識と違ってちゃんとストーリがあるのが逆に意外。オチまでついているし、映画にしてもちゃんと成立しそう(少なくとも…

落語「遊吉の会」

上野広小路亭。高校のクラスメイトの旦那である三遊亭遊吉の「遊吉の会」。寄席に行く事もめっきり減ったので、こういう機会には出来る限り出かけないと。昔昔亭A太郎「元犬」、まだまだ固いが前説的な盛り上げ役としては上手い。古今亭錦之輔「飽食の城」、…

「不都合な真実」- An Inconvenient Truth -

前回(id:zom-1:20070131#p1)は六本木まで観に行ったが、拡大公開されて立川でも始まったので二回目を見る。この前、ゴアの「地球の掟」(id:zom1-1:20070308#p1)も読んだし。全体には同じ印象だが、情報量が多くてなかなか細部までは頭には入らない。六本木は…

「パフューム~ある人殺しの物語」- Perfume:The Story of a Murderer -

トム・ティクヴァ監督(「ラン・ローラ・ラン」)、パトリック・ジュースキント原作「香水」。1738年7月17日、パリ・セーヌ河沿岸の活気と悪臭に満ちた魚市場で産み落とされた子供は驚異的な嗅覚を持っていた。ジャン=パティスト・グルヌイユ(ベン・ウィショー…