電子竹林:Blog

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「横浜中華街料理長自慢の家庭中華料理」

神奈川新聞社編著、文春文庫ビジュアル版。神奈川新聞に1994年6月から1995年6月まで連載されたもの。香港ではここ数年、家常菜と呼ばれる広東の家庭料理が流行っているけど、この本に出てくる料理もそのような路線。日本人向けの料理が選ばれているし、材料も日本で手に入るものを選んでいるので純粋な広東のモノとは違うけど実用的。家庭での火力でうまく作る方法とか、爆香みたいな基本を押さえているのもいい。しかし、中国料理の調味料の三種の神器は酒、塩、化学調味料とか書いているのはいただけない。できるだけ化学調味料なんか使わないのを書くべきなのに。実際に横浜中華街で広東家庭料理を売りにしているのは天龍菜館ぐらいしかないけど、もっと流行って欲しいものである。香港にはいっぱいあるのに。