電子竹林:Blog

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「秘密」

東野圭吾 文藝春秋。「週間文春」ミステリーベスト第3位、「本の雑誌」日本のミステリーベストテン第1位。映画「秘密」の原作。どちらかというと、映画と比較しながら読んでしまった。原作が映画と大きく違うのは、事故の時の年が小学校6年という事、ラストの秘密のバレ方が映画ほど明確でない事、バス運転手の遺族の関りがもうちょっと複雑な事ぐらいか。残りはほぼ、原作をそのまま取っている感じ。原作はずっと父親の視点に立っているから判りやすい。映画では娘の視点で感情移入してしまうと、感覚的にふらついてしまうので判りにくくなるかも。この辺、映画化において工夫が足りなかったなあと思う。