電子竹林:Blog

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「世にも奇妙な物語映画の特別編」

フジテレビのオムニバス・シリーズ映画版。TVの枠では出来ない、劇場用映画でしか出来ない部分が欲しかったけど、やはりTV的。「雪山」 -- 落合正幸監督、鈴木勝秀脚本、矢田亜希子鈴木一真実、大杉漣宝田明。旅客機の墜落事故に生き残った五人が山小屋を目指す…。「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」や、「リング」など色々な映像のいいとこ取りしていているのが気になる。展開としては、これが一番意外性があって面白かったけど、でも、こんなもんか。「携帯忠臣蔵」-- 鈴木雅之監督、君塚良一脚本、清水義範原作、中井貴一奥菜恵戸田恵子八嶋智人忠臣蔵大石内蔵助の元に届いた携帯電話から生まれるコメディ…でも笑えない。奥菜恵が愛人役というのがちょっと意外。「チェス」-- 星譲監督、中村樹基脚本、武田真治石橋蓮司。謎の老人が、コンピュータに敗れた元チェス・チャンピオンに挑む…裏は簡単に読めるしひねりが無い、「殺戮のチェス・ゲーム」を連想させるが、そんな深みは無かった。「結婚シミュレーター」--小椋久雄監督、相沢友子脚本、稲森いずみ柏原崇。仮想現実によって結婚生活を体験出来るシミュレータ…しかしこの設定から誰しも思いつく展開で、何の驚きも無い。オムニバスというのは、監督、脚本家にチャンスを増やしているのはいいし、一応客も入っているので邦画が活気づくのはいい事だが、肝心の内容はこんなんでいいのだろうか?