電子竹林:Blog

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「スペアーズ」- Spares - Michael Marshall Smith

マイケル・マーシャル・スミス 嶋田洋一訳 ソニー・マガジンズドリームワークスが映画化権を買った、という宣伝文句にちょっと引かれる。どうも映画化権の売り文句には弱い。舞台は未来、設定的にはちょっとSF。主人公ジャック・ランドール、元ニューリッチモンド警察警部補で元ブライト・アイ(何故か、このブライト・アイというモノが明確に説明が無い)。200階建という巨大飛行機メガモールが飛ばなくなり、都市と化したのがニューリッチモンド。こういうSF的な設定に、ちょっとサイバーパンク的な雰囲気が漂う。金持ちの体のスペアのために農場で飼育されているスペアーズ。農場の管理人のジャックは、やがて彼らと共に逃げるる事になる…。設定は面白いが展開はイマイチか。最終的なまとめ方は結構面白いのだけど、なんか不満足。結局、クローンに対する倫理的な姿勢というのが、SF的な設定全体に埋没しまっている。