リドリー・スコット監督、トマス・ハリス原作、デビッド・マメット/スティーブン・ザイリアン脚本、アンソニー・ホプキンス、ジュリアン・ムーア、レイ・リオッタ、フランキー・R・フェイゾン、ジャンカルロ・ジャンニーニ。ストーリ的には原作とほぼ一緒。ただ、映画では忠実にストーリは追っているけど、レクターの精神世界にまでは入り込んでいけない。それゆえに、フィレンツェの描写も上っ面で、石の質感一つを取ってみても安っぽい。さすがに「羊たちの沈黙」は上手く映画化出来ても、「ハンニバル」は難しかったのかも。どうだ、これを映画にして見ろ、っていう感じの原作者トマス・ハリスの挑戦状みたいなもんを原作には感じたが、残念ながら今回は無理だったか。