電子竹林:Blog

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「とらばいゆ」

大谷健太郎監督脚本、瀬戸朝香塚本晋也市川実日子村上淳大杉漣.麻美(瀬戸朝香)と妹の里奈(市川実日子)は女流棋士が職業(とらばいゆはフランス語で職業の意)。麻美は負け続けで、サラリーマンの夫の一哉(塚本晋也)と険悪な状態、里奈は恋人の売れないミュージシャン弘樹(村上淳)と同棲中だが家事を任せて元カレと遊んでいると、姉妹2組のカップルはギクシャク状態…。設定は違っても「avec mon mari/アベックモンマリ」に極めて近い状況。四角関係、微妙な男女のギクシャク感を、狭い空間で、狭い人数で物語を構築している。全体には物足りなさは感じるが、観た後は実に爽やかな気分。こういう感性で作っている監督は少ないかも、貴重な人材かもしれない。瀬戸朝香はアイドル臭さがまるっきり無くなり、いい感じ。市川実日子は「コンセント」の市川実和子の妹だけど、顔や雰囲気以上に声としゃべり方がそっくり。印象的でいい役者になりそう。