電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「めがね」

荻上直子監督脚本。春、南の浜辺の町にタエコ(小林聡美)は大きなトランクを持ってやってきた。小さな宿ハマダの主人ユージ(光石研)、そしてサクラ(もたいまさこ)、高校教師ハルナ(市川実日子)と出会う人は奇妙な人ばかりだった…。「かもめ食堂」(id:zom-1:20060320#p1)の方が個人的にはより好きだが、映画としての完成度は高い。萩原直子監督(学科の後輩、面識ナシ)は早くも小津安二郎の様なスタイルを完成させているような気がする。小津と一緒でそれが万人に受けるかどうかは分からないが。監督としての広い可能性も観たいが、唯一無二のこの芸風は守って欲しい気もする。女優陣の抜群の存在感に比べると男優陣の光石研加瀬亮はやや薄いか。脇役としては犬のコージ(ケン)が微妙に画面の隅っこでいい味を出しているので注目。相変わらず食事シーンは多くて、美味しそう。(memo:梅はその日の難逃れ)

http://www.megane-movie.com/