電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「宣戦布告」

石侍露堂製作監督、麻生幾原作、古谷一行杉本哲太夏木マリ財津一郎佐藤慶夏八木勲池内万作。200X年、敦賀半島沖で北東人民共和国と思われる潜水艦が座礁、重火器で武装した特殊作戦部隊員が上陸。諸橋総理大臣(古谷一行)、寺崎首席秘書官(杉本哲太)、山ノ内防衛庁長官(石田太郎)、小池政外務大臣(天田俊明)らは警察SAT(特殊急襲部隊)で対応を図るが及ばず、自衛隊に出動を決めるが、法解釈の混乱、優柔不断な対応、縄張り争いに阻まれ事態は深刻化、世界戦争勃発の危機へ…。時期的になんとも危ない題材、原作は50万部のベストセラー、その割には話題になっていない気もするが…結果的には何とも内容が薄い印象。日本の危機管理意識の低さの表現あたりは面白いし、社会性も高いのだが、戦闘の薄っぺらな表現は悲しいばかり。戦争と外交の緊張感は「13デイズ」などには遠く及ばない。情報戦の実体や、結末などはちょっと説明不足の感じ。