岡田麿里監督。マキア(声:石見舞菜香)は、長寿であり布ヒビオルを織り続け人里離れて暮らすイオルフの民。親友のレイリア(声:茅野愛衣)とクリム(声:梶裕貴)は恋人同士。ある時、獣レナトを操るメザート軍が長寿の血を求め攻め入り、レイリアは村から遠く離れてしまい、そこで孤児の赤ん坊エリアルを見つけるが…。「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」(id:zom-1:20130920#p1)、「心が叫びたがってるんだ。」(id:zom-1:20151011#p1)などの脚本家の初監督作品、ラピュタ、ナウシカ的なファンタジー世界観で、広がりがある物語と展開はなかなかに良い。人生の暗喩である布と、長寿で生きる民である主人公の感情や葛藤を上手く織り交ぜている。ラストも上手い締めくくり方。初監督とは思えない鮮やかさな技術を持っている。
