ジェイソン・ライトマン監督、ウォルター・カーン原作。リストラ勧告のプロであるライアン・ビンガム(ジョージ・クルーニ)は年間出張322日、マイレージ1000万マイル達成が夢。同じ出張族のアレックス(ヴェラ・ファミーガ)とは気軽な大人の関係。ある時、新人のナタリー(アナ・ケンドリック)はネットでの解雇勧告による合理化を提案、ライアンはナタリーとリストラのための出張をする事になる…。原作未読、原作では100万マイル目前の35歳らしいから、設定は同じでも展開はかなり違うのかもしれない。「サンキュー・スモーキング」(id:zom-1:20061103#p1)、「JUNO/ジュノ」(id:zom-1:20080629#p2)と特殊な世界をシニカルに描き続けている監督だが、今回は完成度が高い。すっきりしない物語と感じる人も多いかもしれないけど、ヒューマンドラマとしても上手いと思う。空港や上空からのスタイリッシュな映像も好み。好き嫌いはありそうだが、個人的には好きな映画。
