曽利文彦監督、篠崎絵里子脚本、高森朝雄+ちばてつや原作。東京のドヤ街に流れ着いた矢吹丈(山下智久)は喧嘩の最中に元プロの丹下段平(香川照之)にボクサーの素質を見いだされる。丈は高等少年院に送られるが、そこで白木葉子(香里奈)の白石ジムに所属するプロボクサー力石徹(伊勢谷友介)に出会う…。10分で少年院に入り35分で少年院でのクロスカウンター、70分でウルフ金串トリプルクロスカウンター、110分で力石戦終了の駆け足な展開。その割には退屈な所も多く、特に香里奈周りのエピソードはまったく不要。伊勢谷友介の力石は結構いい。ニタリと笑うニヒルな雰囲気が合ってる。一方、山下智久はどう見てもジョーには見えてこない。ボクシングシーンは殆ど迫力無しで残念。特に力石戦の最後のパンチに迫力がまったくないのにがっくり。コミック版でもアニメ版でも、あのシーンのケレン味は最高の演出だったのに。まあ期待はなかったけど、こういう映画化は残念だ。逆にコミックとアニメの出来の良さが印象づけられるだけ。
