電子竹林:Blog

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「八日目の蝉」

成島出監督、 奥寺佐渡子脚本、角田光代原作。野々宮希和子(永作博美)は不倫相手の秋山丈博(田中哲司)の赤ん坊・恵理菜を誘拐、薫と名付け育てる。希和子と薫は、女だけの共同体エンジェルホーム、そして小豆島へと逃げるが薫が4歳の時に逮捕、実の親の元へ戻される。21歳の大学生になった秋山恵理菜(井上真央)は一人暮らしを始め、岸田(劇団ひとり)と不倫関係となる。ある時、安東千草(小池栄子)というルポライターが恵理菜を訪ねてくるが…。原作(id:zom-1:20080730#p2)はかなり好き。原作では前半の希和子の方にどっぷりと感情移入したけど、映画では恵理菜への感情移入の方が強い。恵理菜の方が重きを置かれている感じがする。監督と脚本から観ても面白くない訳ないと思ったけど、期待通りの出来。物語を整理し、現在と過去の交錯が巧みなのは、さすがに奥寺佐渡子の脚本だけある。ラストも上手い終らせ方。井上真央のファンじゃないけど、劇団ひとりが不倫相手だってのは納得出来ないなあ…。

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