電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「ギャラクシー街道」

三谷幸喜監督脚本。西暦2265年、地球とギャラクシー街道で結ばれている木星-土星間のスペースコロニー近く、そこではノア(香取慎吾)とノエ(綾瀬はるか)の夫婦がサンドサンドバーガー・コスモを経営していたが150年の老朽化で客足もまばら。他にはやる気のないパートのハナ(大竹しのぶ)。そこへかつてのノアの元恋人で元劇団女優のレイ(優香)が夫(梶原善)と共にやってくるが…。まったくつまらん。三谷幸喜は波がある、上の方でもまあまあって感じだけど、今回のは下の方。キャラに全く魅力がない以上に、嫌悪感を感じるようなキャラばかり。そこに逆説的な意味があるのかと考えたが多分ない。ギャグも全くつまらない、というかギャグとしては成立してない。三谷の話も舞台で使われていればそれなりに洗練されているのだろうが、これは違うみたい。三谷の中にはいつも、特殊な限定空間で多数の不協和音による発散がやがて協調により収束していく、というある種の様式美があるのだが、それのカケラも感じられなかったな。褒めるところが全く見つけられない、あえて探せば大竹しのぶの前髪ぐらいか。

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