電子竹林:Blog

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「マーウェン」-Welcome To Marwen-

ロバート・ゼメキス監督。暴行により記憶喪失となったマーク・ホーガンキャンプ(スティーブ・カレル)は空想の世界「マーウェン」のフィギュアの撮影に夢中。PTSDに悩むマークだがホビーショップのロバータ(メリット・ウェバー)、勤め先のカラーラ(エイザ・ゴンザレス)たちの理解者もあって、個展が開かれるまでになる。そしてある時、マークの向かいにニコル(レスリー・マン)が引っ越してくるが…。ヒューマンドラマとしてなかなか上手い構成。繊細な精神が作る世界と現実の比較により、マークの心の輪郭を浮びあがせる。ハートウォーミングな感じは「ラースと、その彼女」 のような印象。CGで見せる人形の世界が不思議な感覚を作っていて、だんだんとどちらの世界か分からなくなってくる感じも面白い。CGとモーションキャプチャ、人形の表情の作り方など技術的にも興味深い。公開がマイナーでもったいないな(そこも「ラース…」と一緒か)。

http://marwen-movie.jp/