電子竹林:Blog

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「記憶屋 あなたを忘れない」

平川雄一朗監督、織守きょうや原作。大学生の遼一(山田涼介)は年上の恋人・杏子(蓮佛美沙子)にプロポーズするが、翌日から彼女と連絡が取れなくなり、数日後に再会した杏子は遼一だけの記憶を失くしていた。都市伝説と言われる記憶屋に関わるのは二回目の遼一は、弁護士・高原(佐々木蔵之介)に相談して、幼馴染の真希(芳根京子)、弁護士助手の七海(泉里香)とともに記憶屋について調査するが…。予告編から想像する設定は「ツナグ」と似ているので、監督が平川雄一朗なのはぴったりで期待だった。結果的には出だしから予想通りにしか展開せずに驚きが一片もないのが残念。かなり退屈だった。それぞれのキャラも薄いし、記憶屋ってものの存在がちょっと薄っぺら過ぎるんじゃないかなあ。これは原作のせいか。記憶って事をあまりに疎かに扱ってんじゃないの。まるでスマホのメモリみたいな扱いで、その考え方の方が怖い。「エターナル・サンシャイン」に設定が似た所があるけど、これほど印象が違うとは。あんまりホラー要素ないけど日本ホラー小説大賞読者賞、未読。山田涼介はパッとしないとけど芳根京子は悪くない。「累 かさね」 「心が叫びたがってるんだ。」の時よりはずっといい。

http://kiokuya-movie.jp/