電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「水曜日が消えた」

吉野耕平監督。子供の頃の交通事故により曜日ごとの人格を持つ僕(中村倫也)、その中の火曜は地味な性格で家事を押し付けられがち、医者の安藤(きたろう)の診察を受け、知り合いは元同級生の一ノ瀬(石橋菜津美)ぐらい。ある時、火曜が目を覚ますと、そこは水曜日で普段は休館日の図書館の瑞野(深川麻衣)と出会うが…。多重人格モノといえば主演の演技勝負になりがち。「スプリット」のジェームズ・マカボイ、「ジョナサン ふたつの顔の男」アンセル・エルゴートまでは行かないまで、期待してしまう。そこをほとんど火曜しか出さないでサラリと流すのは作戦勝ちなのか、逃げなのか。まあヘンに期待してなければ違和感はないか。物語としては、かなり平凡でひねりがない。もう1,2個、裏があってもいいに、事故も、一ノ瀬も、新木(中島歩)も、安藤もごくごく普通の存在で逆にびっくりする。まあ長編初監督としてはまあまあか。

http://wednesday-movie.jp/