内田英治監督脚本。新宿のニューハーフショークラブで働く凪沙(草なぎ剛)は、育児放棄の親戚の中学生・一果(服部樹咲)を預かる事になる。学校に馴染めない一果はバレエ教室を覗き、同級生のりん(上野鈴華)と友達になるが…。ちょっと粗いとこあるけど、壮絶な物語で切なく心に染みる。当事者は納得するかちょっと分からないけど。展開は単純、育児放棄からトランスジェンダーという設定は「彼らが本気で編むときは、」そのままだし。草なぎ剛は体当たりな演技がいいが、「リリーのすべて」のエディ・レッドメインまでは期待してないけど、「彼らが本気で編むときは、」の生田斗ほどにも繊細さはない。まあ設定に助けられている感じがして、その雑さがいいのかも。演技で草なぎ剛の方が注目度高いけど、新人の服部樹咲の方がすごいと思った。15歳ぐらいの時の「リリイ・シュシュのすべて」の蒼井優みたいな貫禄を感じる。
