キム・ドヨン監督、チョ・ナムジュ原作。ジヨン(チョン・ユミ)はデヒュン(コン・ユ)と結婚、義父母の要望で子供をもうけ仕事も辞め、育児と家事に忙しい毎日。そんなジヨンが時々、憑依されたような言動をすることからデヒュンは精神科医に相談に行くが…。社会現象になったベストセラーの映画化、だけど原作未読。一人の韓国女性に焦点をあてているけど、三世代分ぐらいの何人もの韓国社会での女性の生きづらさ、絶望感を表現している。男にでも心に響いていてくるので、女性ならなおさらだろう。夫の生家へ帰省と家事、出産への圧力、出産とキャリア、ベビーカー、男の育休、ワンオペ育児などなど(盗撮はちょっとヒドすぎなんじゃないの)。韓国特有でもなく、儒教をベースにする日本もほぼ同じ感じだと思う(発言小町的には)。監督はこれが長編デビュー、たいしたもんだと思う。噂では原作とは違うところも多いようで、その辺は気になる。
