深田晃司監督。妙子(木村文乃)は息子の敬太を連れ、福祉課で働く二郎(永山絢斗)と再婚して平和な時間を過ごしていたが、ある事故がおきる。そして、悲しむ妙子の前に、失踪した前の夫であり敬太の父親でもあるパク・シンジ(砂田アトム)戻ってくるが…。矢野顕子の1991年の曲「LOVE LIFE」がモチーフというが、あの曲からなんでこの物語が？？ってナゾ感はある。「淵に立つ」 、「よこがお」 の深田晃司監督がどのように見せてくれるか、という期待はあった。以前の作品よりは切れ味はないが、物語自体は予測できない奇妙な展開をしつつ、それぞれの人間の側面を描き出していくところはやはり上手いな。木村文乃は疲れ切った表情の奥に、芯の強さを見せていていい。砂田アトムの手話の使い方もいいな。日本も、もっとこういう役者を使ってほしい。
